金属重量計算機
公開更新|書いている人:鉄鋼・金属加工の現場に28年。いまは製造現場の管理職です。
鉄・ステンレス・アルミなどの重量を、形状と寸法から計算します。鋼材の単重、製品重量、切断ロス込みの購入重量、メッキ付着量、概算費用までまとめて確認できます。
手計算の手順や式を知りたい方は鋼材の重量計算の方法、鋼板・鉄板重量計算、縞鋼板重量計算、フラットバー重量計算、丸棒重量計算やアングル重量計算、角パイプ重量計算、丸パイプ重量計算、単管パイプ重量計算、農業用パイプ重量計算、ビニールハウスのパイプサイズ規格、ビニールハウスのパイプ本数計算、チャンネル鋼重量計算、亜鉛メッキの重量増加計算も参考にしてください。
形状・材質
鋼材の形状と材質を選びます。規格品の単重表がある場合は、最終確認にそちらも使ってください。
外寸幅・高さと肉厚から中空断面を計算します。
寸法
寸法はすべてmmです。長さは1本あたり、数量は同じ部材の本数を入れます。
ロス・単価・メッキ
見積用に、切断ロス、材料単価、溶融亜鉛メッキの付着量と単価も入れられます。不要なら0にしてください。
見積リスト(部材拾い出し)
部材ごとの重量・金額と、全体の合計をまとめて確認できます。
部材重量・見積リスト
作成日 2026/9/18 / Acorn Tools 金属重量計算
まだ部材がありません。左で寸法を入力し「見積リストに追加」を押してください。
Pro Pack
金属加工 Pro パック
複数部材の重量集計、端材取り、Excel/CSV取込、CSV書き出し、印刷/PDFまでまとめて使う買い切りパックです。
金属加工の計算ツール
重量・材料取り・曲げ・ねじ寸法をまとめて確認
関連ツール
鋼材重量計算機の使い方
- 形状と材質を選ぶ:板材、丸棒、丸・角パイプ、アングル、チャンネルから選びます。
- 図面どおりの外寸をmmで入れる:パイプは外径・外寸と肉厚、形鋼は幅と厚みを入力します。
- 1本の長さと数量を入れる:単重、製品重量、表面積がその場で更新されます。
- 見積条件を加える:必要に応じて切断ロス、円/kgの材料単価、メッキ付着量と単価を入力します。
- 規格表と発注単位で照合する:計算値だけで確定せず、定尺本数、メーカー単重、荷姿を確認します。
複数種類を拾うときは「この部材を見積リストに追加」で明細化します。重量だけでなく材料費とメッキ費も部材別に残るため、 図面の数量変更時に、どの部材が差額を生んだか追いやすくなります。
金属重量の計算式
金属の重量は、断面積、長さ、密度から求めます。鋼材の見積もりでは、まず1mあたりの重量を出し、 そこに長さと本数を掛けると確認しやすくなります。
重量(kg) = 断面積(mm²) × 長さ(mm) × 密度(g/cm³) × 0.000001
単重(kg/m) = 断面積(mm²) × 密度(g/cm³) × 0.001
購入重量 = 製品重量 × (1 + 切断ロス%)
鉄・SS400などの一般的な鋼材は密度7.85、ステンレスは7.93、アルミは2.70を初期値にしています。 材質や規格が分かっている場合は、ミルシートやメーカー資料の値に合わせて密度を手入力してください。
具体例:角パイプ50×50×2.3を10本拾う
鉄の角パイプ50×50×2.3mm、長さ5,500mmを10本として近似計算します。断面積は 50×50−45.4×45.4=438.84mm²、単重は 438.84×7.85×0.001=約3.445kg/mです。 したがって製品重量は約189.5kg(3.445kg/m×5.5m×10本)になります。
ここで一律3%を足すと購入重量は約195.2kgですが、実際に同じ5.5m定尺を10本購入するなら、 材料そのものの重量は約189.5kgです。切断ロス率は重量を物理的に増やす値ではなく、端材・切り代・歩留まりを金額へ織り込む見積係数として扱います。 規格角パイプは角Rを持つため、発注重量は鋼材店の単重表で再確認してください。
鉄工所の見積もりで外しにくい照合手順
- 図面の正味重量を本計算機で拾い、部材名・寸法・数量を見積リストに分けます。
- 定尺の取り合いを確認します。合計長さ÷定尺ではなく、各切断長さが実際に何本へ収まるかを見ます。
- 発注重量は「定尺単重×購入本数」で照合し、端材を在庫へ戻すか案件原価へ全計上するか決めます。
- 後工程の増減として、穴・切欠き、溶接金属、ボルト、メッキ付着、梱包材を分けて調整します。
- 運搬と吊りは重量だけでなく、最長寸法、重心、荷姿、車両の積載・荷台長から判断します。
定尺への割り付けは端材取り計算機、 切断ロスを含めた歩留まりの考え方は鋼材取り合い・歩留まり計算、 板金部品の展開寸法は板金曲げ展開長計算で続けて確認できます。
対応している形状
- 板材・フラットバー:幅 × 厚みの矩形断面で計算します。
- 丸棒:直径から断面積を計算します。
- 丸パイプ:外径と肉厚から中空部分を差し引きます。
- 角パイプ:外寸幅・高さと肉厚から中空断面を計算します。
- アングル・チャンネル:Rやテーパーを含まない近似断面で計算します。
溶融亜鉛メッキ重量の考え方
メッキ付着量を入れると、表面積から付着重量を概算します。たとえば550g/m²なら、 表面積1m²あたり0.55kgを加算します。実際の溶融亜鉛メッキは、形状、孔あけ、液だまり、 内面への回り込みで変わるため、見積もりの初期確認として使ってください。詳しい考え方は亜鉛メッキの重量増加計算にまとめています。
材料費の見積もり
材料単価を円/kgで入れると、切断ロス込みの購入重量に掛けて材料費を出します。 メッキ単価は、仕上がり重量に対する円/kgとして計算しています。実際の発注では最低料金、 運賃、加工費、端材の扱いが別に乗ることがあります。
吊るときに、この重量を使う
重量は発注のためだけの数字ではありません。その材料を吊り上げるとき、 クレーンの定格荷重とスリングの選定は、ここで出した重量が出発点になります。
注意したいのは、2本吊りでは吊り角度が広がるほど1本あたりの張力が増えることです。 単純に重量の半分がかかるわけではありません。吊り角度60度で約1.16倍、90度で約1.41倍、 120度では2倍になります。重量が同じでも、掛け方で必要な強度は変わります。 さらに重心が中心から外れていれば、片側にはこれ以上の荷重が集中します。
玉掛けの資格や、現場で実際に見かける危ない掛け方については、同じ運営の現場ログ「玉掛け技能講習」で扱っています。
よくある質問
Q. 規格表の単重と少し違うのはなぜ?
A. アングルやチャンネルは角Rやテーパーを単純化しているためです。規格材の正式見積もりでは、 メーカーの単重表やミルシートを優先してください。チャンネルの近似式はチャンネル鋼重量計算でも解説しています。
Q. 丸棒の直径別重量も確認できますか?
A. できます。形状で丸棒を選び、直径、長さ、本数を入れてください。 代表径の単重と5.5m・6m定尺重量は丸棒重量計算にまとめています。
Q. 鋼板や鉄板の板厚別重量も確認できますか?
A. できます。形状で板材・フラットバーを選び、幅、長さ、板厚、枚数を入れてください。 板厚別のkg/m²と3×6板・4×8板の早見表は鋼板・鉄板重量計算にまとめています。 縞目分を含めた床板の概算は縞鋼板重量計算も参考にしてください。
Q. 丸パイプの外径・肉厚別重量も確認できますか?
A. できます。形状で丸パイプを選び、外径、肉厚、長さ、本数を入れてください。 代表サイズの単重と5.5m・6m重量は丸パイプ重量計算にまとめています。
Q. 単管パイプ48.6mmの重量も計算できますか?
A. できます。形状で丸パイプを選び、外径48.6mm、肉厚2.4mmまたは1.8mm、長さと本数を入れてください。 長さ別の早見表は単管パイプ重量計算にまとめています。
Q. 農業用パイプやビニールハウス用パイプも計算できますか?
A. できます。形状で丸パイプを選び、外径19.1mm、22.2mm、25.4mmなどと肉厚、長さ、本数を入れてください。 代表サイズの単重は農業用パイプ重量計算にまとめています。サイズ選びの目安はビニールハウスのパイプサイズ規格、必要本数の拾い出しはビニールハウスのパイプ本数計算も参考にしてください。
Q. 穴あけや切欠きは反映できますか?
A. 現時点では反映していません。穴が多い部材は、穴の体積分を別途差し引くか、余裕を見た概算として使ってください。
Q. 配送重量の確認にも使えますか?
A. 使えます。数量をまとめて入れると総重量が出るので、積載重量や荷姿の検討に使いやすいです。 ただしパレット、梱包材、治具、ボルト類の重量は別に加算してください。