抵抗 直列・並列 合成抵抗 計算機
公開更新|書いている人:鉄鋼・金属加工の現場に28年。いまは製造現場の管理職です。
複数の抵抗を直列または並列につないだときの合成抵抗を計算します。 抵抗は何個でも追加でき、入力は自動保存。
抵抗値を入力
直列:R = R1 + R2 + …(合成抵抗は増える)
関連ツール
直列接続の合成抵抗
抵抗を直列につなぐと、電流の通り道が長くなるイメージで抵抗値は足し算になります。
R = R1 + R2 + R3 + …
並列接続の合成抵抗
並列につなぐと電流の通り道が増えるので、合成抵抗は逆数の和の逆数になり、一番小さい抵抗より小さくなります。
1 ÷ R = 1/R1 + 1/R2 + 1/R3 + …
同じ値を2本並列にすると合成抵抗は半分、その代わり許容電力(W)は約2倍に増やせます。
同じ値を2本並列にしたときの早見
並列は式が分数になるぶん暗算しにくいのですが、いくつか覚えておくと見当がつきます。同じ値をn本並列にすると合成抵抗は 1/n 倍になります。100Ωを2本なら50Ω、3本なら33.3Ωです。 値が違う2本なら「積÷和」で求められ、これは2本のときだけ使える簡便式です。
R =(R1 × R2)÷(R1 + R2) ※2本のときのみ
例:100Ωと220Ωの並列は(100×220)÷(100+220) = 22000÷320 ≒ 68.8Ω。 また、片方が他方より10倍以上大きいときは、大きいほうはほとんど効きません。 100Ωと10kΩの並列は99Ωで、100Ω単体との差は1%です。並列に何かをぶら下げても値がほぼ変わらないときは、 この関係を疑ってください。
手持ちの抵抗で欲しい値を作る
E24系列にない半端な値が必要になったとき、組み合わせで寄せられます。考え方は単純で、足りなければ直列で足し、行き過ぎたら並列で下げるだけです。
- 75Ωが欲しい:150Ωを2本並列(150÷2 = 75Ω)でぴったり出ます
- 1.5kΩが欲しい:1kΩ+470Ω直列で1.47kΩ、誤差2%で実用上は十分です
- 微調整したい:目標値に近い抵抗へ、10倍以上大きい抵抗を並列に足すと数%だけ下げられます
ただし本数を増やすほど、抵抗自体の誤差(一般的な炭素皮膜抵抗で±5%)が積み上がります。 精度が要る用途では、組み合わせより1%品を1本買うほうが確実です。
許容電力(W)の配分に注意
合成抵抗の値だけ合っていても、1本あたりが受け持つ電力を超えると焼けます。直列では各抵抗に同じ電流が流れるため、抵抗値が大きいものほど発熱します。並列では各抵抗に同じ電圧がかかるため、抵抗値が小さいものほど電流が流れて発熱します。
例:100Ωを2本並列にして合成50Ωを作り、そこに1Aを流す場合、各抵抗には0.5Aずつ流れて 1本あたり 0.5²×100 = 25W。合計50Wを2本で分担する形になります。 同じ値を並列にする使い方は、値を下げると同時に許容電力を稼ぐ目的でもよく使われます。
分圧・分流の考え方
合成抵抗が分かると、各抵抗にかかる電圧や流れる電流も逆算できます。直列は電圧を抵抗の比で分け合い、並列は電流を抵抗の逆比で分け合います。 直列で1kΩと3kΩに12Vをかけると、それぞれ3Vと9Vに分かれます。 並列で100Ωと300Ωに合計4Aを流すと、抵抗が小さい100Ω側に3A、300Ω側に1Aが流れます。
センサーの基準電圧を作る、マイコンの入力を分圧して読む、といった用途では、 このうち直列の分圧をよく使います。ただし分圧の出力に何かをつなぐと、それが並列抵抗として効いて電圧が下がります。負荷の抵抗が分圧抵抗より十分大きくないと、計算どおりの電圧になりません。 目安としては、分圧に使う抵抗を負荷の1/10以下の値にしておくと影響を抑えられます。
関連:コンデンサ合成容量計算機 / オームの法則計算機
よくある質問
- コンデンサとは計算が逆になるのですか?
- 逆になります。抵抗は直列で足し算・並列で逆数の和ですが、コンデンサは並列で足し算・直列で逆数の和です。どちらも「電流の通り道が増えると流れやすくなる」と考えると、抵抗は下がり容量は増える、と整理できます。
- 手元にない抵抗値はどう作りますか?
- 直列にすると値が上がり、並列にすると下がります。同じ値を2本並列にすれば半分の値が正確に出るので、まずこれで当たりを付けるのが簡単です。ただし本数を増やすほど各抵抗の誤差が積み上がるため、精度が要るなら1%品を1本使うほうが確実です。
- 並列にしたのに合成抵抗がほとんど変わりません。
- 片方の抵抗がもう片方より10倍以上大きい場合、大きいほうはほとんど効きません。100Ωに10kΩを並列にしても99Ωにしかならず、差は1%です。大きく下げたいときは、元の抵抗と同じ桁の値を並列にしてください。
- 並列にすると何ワットまで流せますか?
- 同じ値の抵抗をn本並列にすると、許容電力はおおむねn倍になります。1/4W品を2本並列にすれば約1/2W相当です。ただし値が違う抵抗を並列にした場合は、抵抗値の小さいほうに電流が集中するので、そちらの定格で決まります。
- 3本以上を並列にするとき「積÷和」は使えますか?
- 使えません。積÷和は2本のときだけ成り立つ簡便式です。3本以上は 1/R = 1/R1 + 1/R2 + 1/R3 … を計算してください。2本ずつ順に「積÷和」でまとめていく方法でも同じ答えになります。