亜鉛メッキの重量増加計算|表面積×付着量で求める
溶融亜鉛メッキをかけると、鋼材の表面に亜鉛が付着するため重量が増えます。 基本は表面積 × 付着量です。この記事では、付着量g/m2から増加重量を求める式、 付着量別の早見表、角パイプやアングルでの計算例、見積もり時に注意する液だまり・孔あけをまとめます。
1. 基本式
メッキで増える重量は、メッキが付く表面積と付着量から求めます。付着量はg/m2で表されることが多いため、 kgへ直すために1000で割ります。
増加重量(kg) = 表面積(m2) × 付着量(g/m2) / 1000
メッキ後重量(kg) = 素材重量 + 増加重量
たとえば表面積8m2、付着量550g/m2なら、増加重量は8×550/1000=4.4kgです。
2. 付着量別の重量増加早見表
| 付着量 (g/m2) | 1m2あたり増加 (kg) | 使い方の目安 |
|---|---|---|
| 350 | 0.35 | 薄めの概算。小物や軽めの条件確認に使う目安 |
| 450 | 0.45 | 一般的な初期見積もりで使いやすい目安 |
| 550 | 0.55 | 重量増加を見込むときによく使う概算値 |
| 610 | 0.61 | やや厚めに見る場合の概算値 |
| 700 | 0.70 | 重めに安全側で見る場合の概算値 |
実際の付着量は仕様・材質・板厚・処理条件で変わります。発注先から指定値がある場合は、その値を使ってください。
3. 計算例
例1:表面積12m2、付着量550g/m2
増加重量 = 12 × 550 / 1000 = 6.6 kg
素材重量が180kgなら、メッキ後重量 = 186.6 kg
例2:角パイプの外面だけで概算する場合
□50×50、長さ5.5m、10本
外周 = 50×4 = 200mm = 0.2m
外面積 = 0.2 × 5.5 × 10 = 11m2
増加重量 = 11 × 550 / 1000 = 6.05kg
パイプ内面にもメッキが回るため、実際はこれより増えることがあります。端部が開いている角パイプでは内面も見込むと安全です。
4. 見積もりで注意する点
- 孔あけが重要:密閉部があるとメッキが抜けず危険です。重量以前に、抜き孔・空気孔の指示を確認します。
- 液だまり:皿状・箱状の部材は亜鉛がたまりやすく、重量も外観も変わります。
- 内面への回り込み:パイプやチャンネルの内側にも付着するため、外面だけの面積では少なめになります。
- 運賃・積載:メッキ後重量にパレット、番線、治具、梱包材も足して考えると配送重量のズレが減ります。
部材寸法を入力して、素材重量・表面積・亜鉛メッキ重量をまとめて確認できます。
金属重量計算機で確認するよくある質問
Q. 亜鉛メッキで重量はどれくらい増えますか?
A. 表面積1m2あたり、付着量550g/m2なら0.55kg増えます。表面積が12m2なら12×0.55=6.6kgの増加です。
Q. 表面積は外側だけで計算すればよいですか?
A. パイプや箱形状では内側にもメッキが回るため、外面だけでは少なめに出ます。角パイプ・丸パイプは外周と内周の両方を見るのが安全です。
Q. メッキ後重量は正確に出せますか?
A. 概算はできますが、実際の付着量は形状、板厚、浸漬条件、液だまり、孔あけで変わります。正式な重量証明や運賃確定には実測値を優先してください。
Q. 重量計算機でメッキ重量も出せますか?
A. はい。Acorn Toolsの金属重量計算機では、形状寸法から表面積とメッキ付着重量をまとめて概算できます。
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