LEDの抵抗値の計算方法|電流制限抵抗の求め方
LEDをそのまま電源につなぐと、過電流で一瞬で壊れます。だから直列に電流制限抵抗を入れて電流を抑えます。 この記事では、抵抗値を求める基本式(オームの法則)から、順電圧VF・順電流IFの決め方、 実際の計算例、標準抵抗値への丸め方、必要なW数の選び方までをまとめます。 Arduinoなどの5V / 3.3V出力での例も載せます。
1. 基本の計算式
抵抗にかかる電圧は「電源電圧 − LEDの順電圧」です。これをLEDに流したい電流で割ると抵抗値が出ます。 オームの法則 R = V ÷ I そのものです。
R(Ω) = (電源電圧 Vs − 順電圧 VF) ÷ 順電流 IF
消費電力 P(W) = (Vs − VF) × IF
電流IFはアンペア(A)で入れます。20mAなら0.02Aです。ここを間違えると桁がずれるので注意します。
2. VF(順電圧)・IF(順電流)の目安
正確な値はデータシートですが、手元に無いときは色から目安をとれます。IFは一般的な砲弾型・チップLEDで10〜20mAが標準です。
| LEDの色 | VFの目安 (V) | 標準的なIF |
|---|---|---|
| 赤 | 1.8 〜 2.2 | 10〜20mA |
| 黄・橙 | 2.0 〜 2.2 | 10〜20mA |
| 緑 | 2.0 〜 3.2 | 10〜20mA |
| 青・白 | 3.0 〜 3.4 | 10〜20mA |
明るすぎる必要がなければ、IFを5〜10mAに下げても十分点灯します。電流を下げると抵抗値は大きく、消費電力は小さくなります。
3. 計算例(実際の数値で)
例1:電源5V・赤LED(VF=2V)・IF=20mA
R = (5 − 2) ÷ 0.02 = 150Ω
P = (5 − 2) × 0.02 = 0.06W → 1/4Wでヨシ
標準値:150Ω(E24にぴったり)
例2:電源5V・白LED(VF=3.2V)・IF=10mA
R = (5 − 3.2) ÷ 0.01 = 180Ω
P = (5 − 3.2) × 0.01 = 0.018W → 1/4Wでヨシ
標準値:180Ω(E24)
例3:Arduino 3.3V出力・青LED(VF=3.0V)・IF=5mA
R = (3.3 − 3.0) ÷ 0.005 = 60Ω
標準値:62Ω(E24)or 安全側で68Ω
※ VFと電源が近いと電流が不安定。VFに余裕がある電源を選ぶ
4. 標準抵抗値とW数の選び方
計算値ぴったりの抵抗は売っていないことが多いので、E24系列の近い値に丸めます。 迷ったら1つ大きい抵抗を選べば、電流が少し減るだけで安全です。
- W数は消費電力の2倍以上:Pが0.06WならP×2=0.12Wを超える1/4W(0.25W)で十分。 電流が大きい用途では1/2Wや1Wを選びます。
- 複数LEDを並列にしない:個体差でどれかに電流が集中します。LEDごとに抵抗を1本ずつ付けます。
- 直列にまとめる場合:VFの合計が電源電圧を超えない範囲なら、まとめて1本の抵抗で制限できます。 R = (電源電圧 − VFの合計) ÷ IF。
電源電圧・VF・IFを入れるだけで、抵抗値・標準値・必要W数まで自動計算できます。
LED抵抗計算機を開く(無料)よくある質問
Q. LEDの抵抗値はどうやって計算しますか?
A. 抵抗値R = (電源電圧 − LEDの順電圧VF) ÷ 順電流IF で求めます。たとえば電源5V、VF=2V、IF=20mAなら R = (5−2)÷0.02 = 150Ω。計算後はE24系列の近い値(150Ωなど)に丸め、安全側として大きめの抵抗を選びます。
Q. 順電圧VFはいくつにすればいいですか?
A. LEDの色でおおよそ決まります。赤・黄は約1.8〜2.2V、緑・青・白は約3.0〜3.4Vが目安です。正確な値はデータシートのVF(標準値)を使ってください。VFが不明なときは色から目安値で計算し、実際に点灯させて電流を確認します。
Q. 抵抗のW数(ワット数)はどう選びますか?
A. 抵抗で消費する電力P = (電源電圧−VF) × IF を求め、その2倍以上の定格の抵抗を選びます。例:(5−2)×0.02 = 0.06W → 1/4W(0.25W)で十分。電流が大きい場合や複数LEDでは発熱が増えるので余裕を見ます。
Q. 計算値ぴったりの抵抗が無いときは?
A. 1つ上(大きい抵抗値)を選びます。抵抗を大きくすると電流が減るので、LEDが少し暗くなる代わりに壊れる心配がありません。逆に小さくすると電流が増え、定格を超えるとLEDの寿命が縮みます。
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